バルセロナでスペイン語使わないって本当??
そう。私もそう思ってました。
そう思っていたのでのこのこバルセロナまでスペイン語留学に来たのですが。。
バルセロナのあるカタルーニャ州での公用語はカタルーニャ語になります。
なんだカタルーニャ語って?!ただの方言でしょ??と思うかもしれませんがカタルーニャ語は世界でもきちんと認められてる一つの言語です。
スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、フランス語を全部混ぜてフランス語の要素をちょっと強めにしたような言語。
どっちかというとスペイン語よりもフランス語に近く、フランス側のカタルーニャでも使われている言葉。
街を歩けばわかりますが、街の標識などは全てカタルーニャ語で書かれており、お店の名前もカタルーニャ語で表示しなきゃいけないと法律で決まっています。
もちろん学校もカタルーニャ語で授業が行われ、授業の中でスペイン語を学ぶ。
テレビもカタルーニャ語で放送されているので、カタルーニャに住む以上カタルーニャ語は必須ではないが知っていた方が住みやすい言語なのです。
もちろんスペインからの影響はかなりあるのでみんなスペイン語は話せます。つまりカタルーニャ人はスペイン語とカタルーニャ語のバイリンガルなのです。
バルセロナに着いたばかりの時は、学校で習った言葉と街で見かける物が違ってよく混乱してました。笑
私はバルセロナに来てから2年目、ちょっとスペイン語に疲れて来たときに3ヶ月間カタルーニャ語の学校に行ってみたのですが、スペイン語もまぁまぁわかって来たし、カタルーニャ語のが楽に取得できるかな。と軽く考えていたのですが間違いでした。
数の数え方、一週間の言い方。スペイン語に似ているようで違うので逆にスペイン語に釣られてしまい難しい。
例えで言うと、日本人が中国に行った時などに、漢字が読めるので、なんとなく書いてあることはわかるけど実際に何が書いてあるかきちんとは解らない。というような感じでしょうか。
言語としてはカタルーニャ州、バレンシア、マヨルカ島、イビザ島、アンドラ共和国、フランスにある一部のカタルーニャ郡を除いては使われない言葉なので、そこに住んでなければあまり使える言語とは言えませんが、フランコの独裁政権時などはカタルーニャ語を話すこと自体が禁止されていたカタルーニャ語をカタルーニャ人たちが大切に守って来た言語なのです。
カタルーニャ州の独立問題や、スペインという国の成り立ちや政治を理解する上でかなり大事な役割を果たすカタルーニャ語。
スペインは他にもガリシア語、バスク語などが公用語として認められています。
バルセロナのニュースは全てカタルーニャ語で放送されるので、例えばサンセバスチャンのあるバスク地方に行ってその土地のニュースを知ろうと思ってもバスク語で放送されているので私たちには何を言っているのか全くわかりません。
スペインは一つの国というよりも色んな文化(民族)が合体してできていると考えた方が独立問題などを理解する上ではわかりやすいかもしれません。
バルセロナに旅行に来た際は街中で話している人の言葉に耳をすませてみるのも楽しいですよ。